2014年8月15日金曜日

大岡裁き

理事長の中村嘉孝です。

ローマの病院で、取り違えた胚で双子が生まれ、出産した夫婦と双子の遺伝上の両親との間で親権をめぐり法廷論争となっている話。

これは、代理出産した子どもの引き渡しを拒否した「ベビーM事件よりも、もっと本質的な議論になると思います。

一審では、「すでに親子関係ができている」との理由で、出産した夫婦に親権を認めたとのこと。共同通信によると、裁判所は「医学の進歩などで新たな妊娠の選択肢が生まれ、遺伝的、生物的な家族のつながりから形態が変わりつつある」と指摘したそうですが、まったくその通りかと思います。

法律は所詮、後追いのものに過ぎませんから、新しい技術が使われ、失敗を重ねながらも道を拓いていくしか仕方ありません。その中で、法技術論的な決着が付けられていくしかないと思います。

さて、大岡裁きに有名な「子争い」という話があります。互いに自分の子だと言い張る二人の女に、
子の腕を両側から引っ張って勝った方を母とする」と言い渡す。二人は力いっぱい引き始めたが、子どもが痛がって泣き始めたとたん、一方の女が思わず手を放してしまう。勝った女が子どもを連れて行こうとすると、大岡越前守はそれを制し、「真の親なら、まず子を思う。痛がって離した方が本当の親である」。

今後の法廷でどのような結論となるかわかりませんが、子どもが幸せに育つことを心から祈っています。



0 件のコメント:

コメントを投稿