2014年8月19日火曜日

マレフィセント

理事長の中村嘉孝です。

最近、『眠れる森の美女』を下敷きにした、アンジェリーナ・ジョリー主演のディズニー映画を見ました。以下、ネタばれですので、ご注意を。

妖精の国で生まれ育ったマレフィセントは、ある日、人間の少年ステファンと出会い恋に落ちます。ステファンは16の誕生日に「真実の愛のキス」をプレゼントするのですが、その後、妖精の国と人間の国の争いの中で、ステファンはマレフィセントを欺いて手柄を立て王女と結婚、自ら王の座を手にします。

そして、オーロラ姫が生まれるのですが、招かれざる祝いの席に出向いたマレフィセントは、
16歳の誕生日の前、糸車の針に刺され、永遠の眠りにつく。ただ『真実の愛のキス』だけがこれを解く」との呪いをかけます。

恐れをなした王は、マレフィセントにバレているとも知らず、赤ん坊を森の奥に匿います。最初は憎しみに満ちていたマレフィセントも、素直に成長するオーロラと共に過ごすにつれて愛情が芽生え、呪いをかけたことを激しく悔やむようになります。しかし、マレフィセント自身にも自らかけた呪いを解く方法はありません。

16歳の誕生日を前に呪いの通り、オーロラは糸車の針に刺されて永遠の眠りについてしまいます。「真実の愛のキス」をしたら呪いが解けるはずなのですが、「真実の愛」などこの世に存在しないことを分かっていたからこそ、マレフィセントはそう呪ったのです。旅の途中にオーロラに一目惚れした王子がキスをしたものの、グリム童話と違って何も起こりません。

しかし、それを見たマレフィセントが慟哭し、オーロラが目覚めるまで自分が守り抜くことを誓ってその額にキスをした途端、呪いが解けます。そして、王に追い詰められて絶対絶命となったマレフィセントをオーロラが救い、二人は仲良く森で暮らします。

正直、あまり期待していなかったのですが、本当に面白い映画でした。善悪の区別が単純でないこと。男女の愛ではなく、親から子への愛こそが真実であること。そして、それが遺伝学上の親ではなく、育ての親にあること。子供も見るディズニーの映画ですら、この程度の主題は扱えます。どうして生殖医療技術をめぐる議論は、「知る権利」だとか、つまらないことにこだわり続けているのでしょうか。











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