2014年10月6日月曜日

足元

理事長の中村嘉孝です。

先月末にリスボンであった、エピジェネティクスと生殖についてのセミナーを聴きに行っていました。
最初はエールフランスで行く予定だったのが、ストライキのために直前になって他社に変更。足元
を見られたのか、高くつく羽目に。ストのニュースは知っていたのですが、もっと注意して早くに対応
しておくべきでした。

エピジェネティクスとは聞きなれない言葉かと思います。遺伝子が人をつくる設計図だというのは
ご存知かと思いますが、最近わかってきたのは、人間は必ずしも遺伝子通りの運命というわけではなく、遺伝子の発現はエピジェネティクスという機構によって制御されているということです。同じ
遺伝子をもつ一卵性の双子であっても、性格などに違いが出てくるのはそのためなのです。

そして、そんなことが生殖医療とどう関係があるのかというと、精子や卵子の元になる細胞ができ
る段階と受精して胚ができる段階で、エピジェネティクスの情報の一部が消去され、再プログラミン
グされることがわかっているのです。ですから、培養環境がエピジェネティクスにどのような影響を
与えるのか、体外受精の分野でも研究が進んできています。

話は変わりますが、先日、一卵性双生児の姉妹を紹介されました。顔も話し方もそっくりで区別が
つかないのですが、身長がまるで違っていました。後で紹介してくれた女性に
「おそらくエピジェネティクスだね」
とセミナーで聴いてきた知識を得意になって説明しようとしたら、
「いや、ヒールの高さが違うだけと思うけど・・・」

もっと、足元には注意しなくてはいけません。















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