2016年1月12日火曜日

Let It Go

理事長の中村嘉孝です。

長らく祝日も関係のない仕事をしているので、いまだに成人の日は15日という意識が抜けず、昨日、街で華やかな振袖のグループを見て、初めて成人の日だったことに気が付きました。新成人の皆さま、おめでとうございます。

成人式での千葉県浦安市長の祝辞がニュースにありました。
「人口減少のままで今の日本の社会は成り立たない。若い皆さんにおおいに期待をしたい」
「これまで結婚適齢期というのはあったが、少子化で日本産科婦人科学会は出産適齢期ということを若い皆さんに伝えようと努力し始めている。18~26歳を指すそうだ」と述べられたそうです。

浦安市の成人式は毎年ディズニーランドで行われているそうですが、市長の発言は『アナと雪の女王』のごとく会場を凍らせたことでしょう。

もちろん少子高齢化が経済に悪影響をもたらすのは、いうまでもない事実です。しかし、国家経済のために、「早く産むことを期待する」などというのは思い上がりも甚だしい。妊娠出産というのは最もプライベートな営みです。そんなことは行政からとやかく言われるべき話ではなく、まったく余計なお世話ですね。

また、出産適齢期を啓蒙するといっても、それは、保健体育の授業で月経のメカニズムについて説明するのと同じ話で、適切な場があります。それを、成人の門出を祝う場で首長が発言するセンスを疑います。

思うに子宮頸がんもそうですが、女性の医療というのは話題性が高いので、政治が絡みたがるのでしょうね。乳がんのピンクリボンは話題になりますが、前立腺がんのブルーリボンはかなり認知度が低いです。

浦安市長は卵子凍結の補助でも有名ですが、なぜか順天堂浦安病院限定で、経済原理、競争原理から考えていかがでしょうか。少子化対策に熱心なのは、ありがたいことなのですが、どうもピンボケで困ります。

こんな祝辞を聞かされた新成人の皆さんは誠にお気の毒なことですが、市長は確信をもっての発言のようですから、『Let It Go』で受け流しておくしかないでしょう。












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