2016年8月13日土曜日

生前退位

理事長の中村嘉孝です。

先日、天皇陛下の生前退位についてのお言葉がありました。しかし、私のような下々が論評するのも何なのですが、退位せずとも摂政を置けばすむだけのことのように思います。

陛下は「民主主義の下の皇室のあり方」というのを真に受けすぎなのでしょう。「国民とともに」ということで行幸にこだわっておられますが、実際のところ、雅子妃とか佳子さまとかが来られる方が喜ばれるでしょう。

服喪が与える影響についても語っておられますが、むしろ、かかる儀礼、式典こそが、皇室の最も重要な役割です。現代社会において非合理と思われる儀式を粛々と執り行う姿に、我々は畏怖し恭敬するのです。個人の存在を超越する力への跪拝。それは神話を誰も信じなくなった現代においてもなお、人間から消えることのない心性であり、あらゆる政体の礎なのだと思います。

むしろ、心に響いたのは冒頭の「社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか」という問題意識です。残念ながら後に続くお言葉の中では深く掘り下げられていませんが、象徴としてのイメージこそが問題で、活力を失った社会を表象してしまうことを懸念しておられるように思います。

さて、ご存知の通り皇太子妃ご夫妻は不妊治療を受けられて、内親王を授かられました。女性天皇の議論もありましたが、現在の皇室は、少子高齢化、女性の社会参画など、まさに日本社会を象徴しているようです。

弊法人では生殖医療とともに介護事業も行っていますが、私自身、高齢者の尊厳を守りながらも活力を失わずに新しい世代へと新陳代謝していく社会であって欲しいと、常々、思っています。













0 件のコメント:

コメントを投稿